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診療案内
消化器科

腹部の様々な病変の診断・治療

触診や腹部エコー検査により、腹部の痛みの原因を調べます。腹部エコー検査は、腹部皮膚表面に超音波を発する装置をあて、内臓からの反射波を受けとり、電気信号にかえてモニターに写す検査方法です。この検査から急性虫垂炎になっていないか、胆石がないかなどが分かります。

消化器科イメージ

急性虫垂炎とは?

「急性虫垂炎」は「盲腸」としてよく知られる病気で、盲腸の先にある虫垂突起が化膿した状態です。初めはへそやみぞおちの辺りから痛み出し、化膿が始まると右下腹に痛みが移ります。食欲がない、嘔吐する、便が出ない、37~38度程度の発熱をするなどの症状がよく見られます。この時期に手術をすれば短期間の入院で済みますが、手術時期を逃すと腹膜炎などの重い合併症を起こす可能性もあります。小学生から中学生に多い病気ですが、小さな子供の場合は症状をはっきりと訴えることができないため発見が難しく、腹膜炎を起こすケースが大人に比べて多くなります。よく状態に注意し、不安があれば受診してください。

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胆石とは?

「胆石」は成人の10%〜20%程度の人が持っていると言われますが、症状が現れない無症状胆石である場合が多く、「胆石」に気づかない人も少なくありません。「胆石」は胆のうや胆管にできる結晶のことで、胆のうにある場合は「胆のう結石症」、胆管にある場合は「総胆管結石症」、肝臓内の胆管にある場合は「肝内結石症」と呼ばれます。ほとんどの「胆石」は、胆のうでできて胆管に流れ出ます。胆のうの中にある時は症状が現れませんが、胆石が胆管を塞ぐと痛みが出ます。右上腹部が痛くなったり、吐き気、嘔吐が起こる場合は検査をお勧めします。超音波検査でほとんどの胆石は診断が可能です。

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ピロリ菌の除菌

約20分の「尿素呼気試験法」にてピロリ菌に感染しているか診断します。ピロリ菌は胃粘膜に生息する細菌です。胃の免疫力が弱い5歳までの幼少期に感染し、感染すると除菌しない限りそのまま住みつくことが分かっています。ピロリ菌は胃粘膜に炎症を起こし、この炎症が継続することで萎縮性胃炎や、胃潰瘍、十二指腸潰瘍といった病気の原因にもなります。また、近年になって「胃がん」のリスクのひとつとしても注目度が高まっています。萎縮性胃炎により胃の粘膜が薄い状態が続くことで胃がんのリスクが増します。萎縮性胃炎に対するピロリ菌除菌が2013年から保険適用になり、治療を始める人が増加しています。50代以上の約70%が感染しているとも言われています。ぜひ一度診断を受けてみてください。
※保険適用については窓口でご相談ください。

ピロリ菌イメージ
尿素呼気試験とは?
「尿素呼気試験法」は、検査薬を飲み、呼気に含まれる二酸化炭素の量を服用前と服用後で比較することでピロリ菌の有無を検査する試験です。検査は約20分で終了します。検査の結果、感染していた場合には内服治療にて除菌し、服薬終了から1ヶ月程度時間を空けて除菌判定を行っています。
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